ヒップホップの勉強に役立つ書籍まとめ!初心者やラッパーにおすすめの本6選

ヒップホップは音楽だけでなく、文化や歴史、社会的な影響も大きく、非常に奥深いジャンルです。

MCバトルや音楽からヒップホップが好きになった人は、ヒップホップのフリースタイルやストリート文化についてもっと深く学ぶことで、より一層ヒップホップの魅力に惹かれます。

 

今回は、ヒップホップをより深く学びたいと考えている人に向けて、ヒップホップの勉強に役立つ初心者におすすめの書籍を6冊紹介していきます。

私も実際にすべて読んだ上で感想も書いていますので、ぜひ参考にしてください。

 

目次

ヒップホップの勉強におすすめの書籍・本

ジブラの日本語ラップメソッド

「ジブラの日本語ラップメソッド」は、ラッパーのZeebraによって書かれたラップの教科書的な一冊です。Zeebraの経験や自身の楽曲の韻解説、ヒップホップの時代背景、US HIPHOPから受け継いだものなどが解説されています。

「本書はラップができるようになるまでの指南書である」とも題されており、ラップをしてみたい人や、これからラッパーを目指す人におすすめ。ラップについてロジカルにわかりやすく解説されているので、すでにラップについて詳しい人でも発見があると思います。

 

Zeebraのプロフィールや経歴ついては下記で詳しく解説しています。

 

ヒップホップ・ドリーム [著者:漢 a.k.a GAMI]

「ヒップホップ・ドリーム」は日本のラップが好きならぜひ一度は見ておいてほしい一冊。

新宿を拠点に活動するラップクルー「MSC」のリーダーであり、自身が立ち上げたレーベル「9SARI GROUP」代表のレジェンドラッパー、漢 a.k.a GAMIの生き様や人生観が描かれた本です。

 

リアルなアンダーグラウンドな日常が描かれており、物語も終始スリリングな展開でおもしろいのでノンストップで一気に読んでしまいます。ヒップホップの音源やラップで度々出てくる「リアル」とはどういうものかを学べる一冊です。

 

この本を読んだことで、リアルなHIP-HOPとは何かを少し理解できた気がします。

 

MCバトル史から読み解く日本語ラップ入門 [著者:ダースレイダー]

こちらはMCバトルへの出場経験もありKOK予選の審査員も務めるラッパー、ダースレイダー氏によるMCバトルの歴史を学べる一冊です。

 

1998年B BOY PARK当時から現在のフリースタイルダンジョン、KOKなど、MCバトルの始まりから現在のブームまでを実際に現場を見てきたダースレイダーにより非常にわかりやすくまとめられています。

Krevaや般若、漢 a.k.a GAMIなどの当時の関係性なども描かれており、名勝負とされるバトルやMCのスタイルの解説も見事でした。

 

こちらはヒップホップの音楽や歴史というよりは、MCバトルが特に好きな人におすすめの一冊です。

この本を読んでからバトルを見ると、さらにバトルの面白さがわかります。

 

武器としてのヒップホップ [著者:ダースレイダー]

こちらもダースレイダー氏によるヒップホップの哲学、使い道が書かれた一冊です。

 

「The MC」「Flow 」「 Beat」「Loop」など、28のヒップホップ用語を軸に、逆境の乗り越え方や思考法、日常の目の付け所など、社会の生き方を学べる内容。「世界の常態を秩序と見るか混沌と見るか」という哲学的な問いを下敷きにしながら、ヒップホップカルチャーの成り立ちを具体的に語り下ろし、ヒップホップの歴史をはじめとした情報量も多く全編で内容は濃密

過去に脳梗塞で倒れ、さらに合併症で左目を失明するも、その後は眼帯をトレードマークとして這い上がってきた自身の経験や、常に逆境を跳ね返そうとする「ヒップホップの精神」が語られています。

 

こちらはヒップホップ入門書という感じではなく、人生観や思考法に関する内容なので、ヒップホップを聴いたことがないという人にもおすすめできる本です。

 

文化系のためのヒップホップ入門 [著者:長谷川町蔵、大和田俊之]

映画、音楽、文学など様々なジャンルに精通したライター、長谷川町蔵(はせがわ まちぞう)さんと、日本のアメリカ文学者、大和田俊之(おおわだ としゆき)さんによって書かれた一冊です。

 

「ヒップホップとは音楽ではなく、ゲームです!」という斬新な切り口で、ヒップホップ誕生の歴史や社会背景などを二人の対談形式でわかりやすく解説されており、ソウルやR&B、ロックなど、他ジャンルの音楽とも比較してくれているので読みやすい。内容は共感できるものも多いですが、「へぇーそうだったのか!」という内容もあり非常に勉強になります。

 

ヒップホップの歴史や文化について幅広く学ぶことができますので、普段なんとなく海外のヒップホップを聴いているというような人には知識を深めるのにおすすめの一冊です。

Amazonの評価も4.5と非常に高評価なので、ぜひ読んでみてください。

 

高評価のため続編も出版されています。

 

今日から使える ヒップホップ用語集 [著者:押野素子]

レコード会社勤務経験があり現在はアメリカ在住の著者、押野素子さんにより書かれた、日常生活などのリアルな現場でのスラングやヒップホップ用語の意味と使い方を学べる一冊。

 

ヒップホップのスラングや用語は、実際にアメリカでも日常会話やリアリティ番組などでも使われる機会が多く、そのようなリアルな使い方がわかりやすくまとめられています。

例えば、「この曲、超ドープじゃん!」や「あいつは、仕事があまりにワックだったからクビになった。」など、実際の使い方をイラスト付きで解説してくれているので非常にわかりやすいです。

 

 

ヒップホップの用語やスラングについては下記でもまとめているので、ぜひ参考にしてください。

 

まとめ

まとめ

今回はヒップホップの勉強に役立つ書籍・本を紹介しました。

 

ヒップホップは音楽だけでなく、ファッションやダンス、アート、バトル、言語などの幅広い要素がヒップホップ文化の多様性と創造性を示し、自己表現を実現しています。それらの歴史や文化を学ぶことで、自分の生き方や考え方にも影響を与え、反骨心や逆境に打ち勝つ強さも育ててくれます。

ヒップホップから学べるものは非常に多いので、ぜひ書籍からもヒップホップの知識を学んでみてください。

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この記事を書いた人

ヒプラガのアバター ヒプラガ ライター/ブロガー

大阪出身のブロガー。小学生の頃にレゲエにハマり、レゲエの音楽を20年以上聴いています。レゲエDeeJayがMCバトルに出場したのをきっかけに、ヒップホップも聴くようになりました。
ヒップホップやレゲエの音楽・文化をもっと多くの人に知ってもらいたいという思いから、ヒップホップやレゲエに関する情報を発信しています。

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