日本のヒップホップシーンを牽引してきたヒップホップクルー『BAD HOP』が解散を発表し、解散ライブ『BAD HOP THE FINAL at TOKYO DOME』が2024年2月19日(月)に開催されることが決定しました。
BAD HOP THE FINAL at TOKYO DOME
— BAD HOP (@badhop_official) October 26, 2023
2024年2月19日(月)
開場16:00 開演18:00
チケット料金 9,900円(税込)https://t.co/GJMVjBFv6H
既に国内HIP HOPの興行としては過去最高の販売枚数を記録致しました!
ご購入頂いた皆様有り難う御座います🤝
※最速先行チケットは10/31で販売終了となります。 pic.twitter.com/Xxe2j02nK5
東京ドームでのワンマンライブは、日本のヒップホップ・ラッパーとしては史上初のライブであり、間違いなく日本のヒップホップ史に名を残すことでしょう。
今回はBAD HOPの解散ライブについての詳細を徹底解説していきます。
解散ライブ発表の経緯
2023年5月27日に幕張メッセで行われたヒップホップフェス「POP YOURS」にて、BAD HOPメンバーの1人であるT-Pablowにより、ステージ上で発表されました。
この時点では解散ライブの会場はまだ決まっていないとのことで、SNSに「#BADHOP解散」をつけて最後のライブ会場をどこにして欲しいかファンに投稿を促すことで、圧倒的な拡散と話題性を生み出しました。
BAD HOPを応援して頂いている皆様へ
— BAD HOP (@badhop_official) May 27, 2023
本日のPOP YOURSにて発表した様にBAD HOPは次のアルバムをもって解散します。
6月21日から始まる全国ツアーを終えた後に1日限りの解散ライブを考えています。
まだ会場は決まっていません。
最後のライブどこで見たいですか?#BADHOP解散 で教えてください。 pic.twitter.com/IiKP6DlBXU
そして2023年9月23日にお台場THE HOPE特設会場で開催された、国内最大級のヒップホップフェス「THE HOPE 2023」にて、解散ライブ『BAD HOP THE FINAL at TOKYO DOME』が東京ドームで開催されることが発表されました。
東京ドームでのワンマンはラッパー史上初。
「ラストはまだ日本のヒップホップ・ラッパーが踏み入れた事のない場所で」ということで、T-Pablowにより会場が東京ドームであることが発表されました。
『BAD HOP THE FINAL』の詳細
タイトル | BAD HOP THE FINAL at TOKYO DOME |
開催日 | 2024年2月19日(月) |
会場 | 東京ドーム |
時間 | 開場16:00 / 開演18:00 / 終演 20:30 |
チケット | 9,900円(税込) (チケットの詳細:BADHOP公式サイト) |
東京ドームの収容人数は約5万5000人と言われており、『BAD HOP THE FINAL at TOKYO DOME』のチケット代は現在は先行販売で9900円、後日アップグレードチケットの抽選により、対象者は6,600円を追加で支払うことでアリーナ席が確定する仕組みがあります。
東京ドームでのライブは、本当に一部の100%満席を埋めることができる一握りのアーティストしか公演することができず、そんなトップアーティストですら莫大な赤字を生み出す可能性が高い会場です。
<追記>
なんと東京ドーム公演のチケットが完売しました。
東京ドーム完売しました。
— T-Pablow (@TPablow) January 31, 2024
音楽でましてやHip Hopで飯を食うなんて無理に決まってると言われてきた
ボロいアパートにみんなで集まってここから抜け出すんだって必死になってここまで来た。
この日本でHip Hopで事務所にも所属せず幼馴染と平日の東京ドームを埋めるんだぜ。ずっとこの日を待ってた。 pic.twitter.com/vOdgwRIAMY
日本のヒップホップというジャンルで東京ドームを埋めるなんて本当に凄いですね。
東京ドーム公演のリスクと挑戦
東京ドーム公演の最大のリスクは、莫大な経費です。
東京ドームは使用料だけで約2000万円ほどかかると言われており、さらに配慮設備や機材、ステージ設営、警備員や誘導スタッフの人件費など、多くの経費がかかります。
一節では全て込みで5億円以上近くかかるとも言われています。
東京ドームの収容人数は約5万5000人、チケット代は先行販売で9,900円なので、わかりやすく一人1万円として計算しても満員で5億5000万円の売り上げ。他にもグッズなどの売り上げも大きいでしょう。
しかしかかった経費を考慮してもトントンか、高確率で赤字になることが予想されます。
とはいえ、東京ドームでの公演はAKBや乃木坂など超有名なグループやロックバンドでも、チケット代の売上げは赤字になる前提で公演を行うこともあり、東京ドームを埋めたという圧倒的なネームバリューと、節税対策ができるという目的の場合もあるそうです。
赤字リスクは関係ない?
東京ドームでの公演が赤字だとしても、BAD HOPはそれを気にしないほどの収入があることが推測できます。
BAD HOPの収益源は推測できるだけでも以下のとおり。
- 音源・配信
- ライブ・ツアー
- Youtube
- アパレルブランド
- ビールメーカー
しかもBAD HOPはレコード会社や事務所に所属しておらず、基本的にすべての活動を自己プロデュースしているので、報酬や収益の中抜きがなく、全て自分たちだけのものになります。
BAD HOPの具体的な収入予想や、ラッパーの年収・収益源については下記で詳しく解説しております。
ヒップホップ史に名を残す
バッドホップはこの東京ドームでのライブをラッパーとして初めて成功させ、その話題性と人気がピークとなった瞬間に解散します。
漫画「スラムダンク」でも、山王戦という最大に盛り上がったストーリーの直後に完結し、その結果、大人の事情で引き延ばされ続けた他の人気漫画よりも、現在も読まれる伝説の漫画として語り継がれていますよね。
それと同じように、日本語ヒップホップ初の東京ドームアーティストとしてピークが訪れた時、BAD HOPは解散し、その名は日本のヒップホップ史に名を残します。
解散後のBAD HOPはどうなる?
解散後はそれぞれの関係は変わらずとも、個人個人で活動することが明言されています。
モデル、役者、経営者、そしてラッパーとして、そのフィールドが日本なのか世界なのか、それはまだ明確にはわかりませんが、そのどれを行うにしても、全員が十分な活動資金とスキルを持った状態での再スタートとなります。
そしてBADHOPが解散した後もメンバーそれぞれが名を上げ、BAD HOPの名前だけはずっと語り継がれるでしょう。
まとめ
今回は、BAD HOPの解散ライブ『BAD HOP THE FINAL』について解説しました。
BAD HOPが刻んできた軌跡についに終止符が打たれるわけですが、ラッパー史上初の東京ドーム公演で繰り広げられる解散ライブには、彼らの集大成ともいえる様々な思いが込められています。
彼らのライブを観れる最後の機会になるかもしれないので、もしも行くかどうかまだ迷っている人は、後悔しないためにも絶対に現地へ足を運んでください。
BAD HOPの解散によってヒップホップ界にどのような影響があるのか、そしてヒップホップの未来のためにも、BAD HOPの解散ライブは重要なイベントとなるでしょう。
コメント
コメント一覧 (1件)
[…] » BADHOPの解散ライブを徹底解説!ラッパー史上初の東京ドーム公演の詳細 […]