口喧嘩祭とはどんなMCバトル?大会の特徴やルール、歴代の結果まで解説

  • 口喧嘩祭ってどんなMCバトル?
  • 主催者(オーガナイザー)は誰?
  • バトルのルールや特徴を詳しく知りたい

「口喧嘩祭」は、日本を代表するMCバトルイベントの一つです。一般的なMCバトルの大会とは異なり、対戦の組み合わせをトーナメントではなく、直前のくじ引きで決めるという独自ルールが最大の特徴です。

この記事では、口喧嘩祭の特徴やルール、主催者について徹底解説します。歴代の大会と結果も紹介しているので、MCバトルに興味がある人はチェックしてください。

記事を読めば、口喧嘩祭と他のMCバトルとの関係性もわかるので、今後さらにMCバトル観戦を楽しめるようになります。

目次

口喧嘩祭とは

Instagramより引用

口喧嘩祭(くちげんかさい)とは、2013年に岐阜県から始まったMCバトルイベント(大会)です。現在では全国各地のさまざまな場所で開催しており、日本を代表するMCバトルの一つとなっています。

最大の特徴はなんといっても対戦カードを直前のくじ引きで決めるという点です。あらかじめ用意されたトーナメントではなく、司会者がMCの名前が書かれたくじをランダムに引いて決めます。出場者もバトル直前まで誰と対戦するかわからないので、即興性が求められます。

他のMCバトルとは違う空気感のある、唯一無二のMCバトルイベントです。

口喧嘩祭の主催は「HIKIGANE SOUND」

公式サイトより引用

口喧嘩祭の主催は、岐阜県岐阜市柳ヶ瀬エリア発祥のヒップホップクルー『HIKIGANE SOUND』です。口喧嘩祭の他にも「HIGH RHYMES」や「柳ヶ瀬フリースタイル」などのイベントも主催し、東海エリアのヒップホップシーンを支えています。

HIKIGANE SOUNDの構成メンバーは以下のとおりです。

  • 梵頭
  • 裂固
  • 飛兎
  • VAAK
  • 人義
  • MCアルカイダ
  • めっせんじゃ

口喧嘩祭が行われる会場

口喧嘩祭は2013年に岐阜県の『CLUB BLOCK』にて初めて開催されました。現在では全国各地で開催されるようになりました。

口喧嘩祭が過去に開催された会場は以下のとおりです。

  • clubBLOCK(岐阜)
  • club G(岐阜)
  • HARLEM
  • CLUB CITTA’
  • Zepp 名古屋

口喧嘩祭は「club G」や「clubBLOCK」など、岐阜県のクラブを中心に開催されることが多いですが「HARLEM」や「CLUB CITTA’」「Zepp 名古屋」などで開催されることもあります。規模は収容客人数が数百〜1,000人程度の小〜中規模です。

 

口喧嘩祭のルール

MCバトルのルールは主催者(オーガナイザー)や大会の種類、規模によってさまざまですが、くじ引きでの対戦カードの決め方は、口喧嘩祭だけの独自ルールです。口喧嘩祭の単独開催のMCバトルでは、必ずくじ引きによるルールが採用されます。

くじ引きの流れ

くじ引きの流れやルールは非常にシンプルです。箱の中からMC名が書かれた紙を2枚引いて決められます。くじ引きの流れは以下のとおりです。

  1. 司会者がMC名が書かれた紙を、箱の中から先攻、後攻の順に2枚引く
  2. 名前が出たMCがステージ上に1名ずつ呼ばれ、そのまま対戦する
  3. 2回戦以降も同様にくじ引きで対戦カードを決め、決勝まで繰り返す

先攻・後攻さえも、くじ引きで引かれた順で決まるので、ジャンケンも必要ありません。対戦カードが決まったあとにビートを聴き、バトルが始まります。

2回戦以降も同様に、勝ったMCの名前だけで再度くじ引きで決められます。

基本ルールと勝敗ジャッジ

くじ引き以外のルールは基本的に他のMCバトルと変わりません。口喧嘩祭の基本的なルールは以下のとおりです。

  • 1・2回戦(ベスト8まで)
    • 2人のDJから交代でビートが流される
    • 8小節×3ターン
  • 準決勝(ベスト4)
    • 2人のDJから交代でビートが流される
    • 8小節×4ターン
  • 決勝
    • 複数のビートから選択できる
    • 8小節×4ターン

※ 大会によって多少変わる場合があります。

 

勝敗ジャッジの方法は、オール観客判定です。バトル終了後に司会がそれぞれのMC名を言い、観客が勝ったと思うほうに歓声と手を挙げます。歓声と手が多かったほうが勝利となり、同じくらいの場合は延長に進みます。

口喧嘩祭の特徴

口喧嘩祭には他のMCバトルにはない特徴がいくつかあります。主な特徴は以下のとおりです。

  • 高い即興性が求められる
  • 出場者は梵頭がブッキングしている
  • コラボ大会もある

高い即興性が求められる

口喧嘩祭はトーナメント表や対戦カードが事前に決まっておらず、対戦カードはバトル直前にくじ引きで決めります。出場者も本当にバトル直前まで誰と対戦するかわからないため、対戦相手に対するネタや仕込みを考えてくることができません。

仕込みやサンプリングによる音楽性よりも、高い即興性とフリースタイル力が求められるのが大きな特徴です。出場者も裏でいつ誰が呼ばれるのかわからないため、常に緊張状態にあるとのことです。

最近では事前に対戦カードが決定していたり、マッチメイク式のバトルがあったりする中で、バトル直前まで誰と誰が対戦するかわからないという特徴はとても魅力的です。

出場者は梵頭がブッキングしている

口喧嘩祭の出場者は「HIKIGANE SOUND」の代表を務めるラッパーの梵頭が全員をブッキングしています。自分たちがイベントを通じて出会ったラッパーやアーティストを口説いて出場してもらっているそうです。

梵頭が戦ってみたい人や仲が良い人、出場してほしいと思う人しか呼ばないとのことです。逆に自分たちと関わりのない人や知らないラッパーに出してくださいと頼まれても、口喧嘩祭に出すことはないそうです。

梵頭自身も口喧嘩祭に出場し、優勝経験もあるほど実力のあるラッパーです。他の大会やイベントにも出場することが多いです。

コラボ大会もある

口喧嘩祭は他のMCバトルイベントとコラボして行われることもあります。過去には『KOK vs 口喧嘩祭 vs THE罵倒』という3団体で5人1組のチームで戦うMCバトルイベントの『祭 -MATSURI-』が開催されました。

『祭 -MATSURI-』は2024年に「ENTA DA STAGE」も追加され、4団体でのバトルイベントとして開催されます。

 

また、MCバトルの日本一を決める大会『KING OF KINGS』への出場権が得られる大会もあり、優勝すれば、口喧嘩祭代表としてKOKへの出場が決定します。

 

2024年には『口喧嘩祭 vs 戦極MC BATTLE』という名目で、戦極MCバトルとのコラボ開催が決定しています。

歴代の結果(優勝者)

口喧嘩祭の歴代大会の優勝者は以下のとおりです。(コラボ大会含む)

スクロールできます
イベント名優勝者日程
口喧嘩祭CROWN-D不明
口喧嘩祭K.Lee不明
口喧嘩祭MAC-T2013.07.27
口喧嘩祭SURRY2014.02.14
口喧嘩祭梵頭2015.02.28
口喧嘩祭呂布カルマ2015.06.27
口喧嘩祭呂布カルマ2016.08.07
口喧嘩祭ALCI2016.08.07
口喧嘩祭BRAVOO2017.03.11
口喧嘩祭BASE2017.06.17
口喧嘩祭梵頭2017.11.25
口喧嘩祭MAC-T2018.03.31
口喧嘩祭BASE2018.07.07
口喧嘩祭RAWAXXX2019.05.18
口喧嘩祭×KOKHARDY2019.08.24
口喧嘩祭裂固2019.12.14
口喧嘩祭梵頭2020.02.29
口喧嘩祭Special×KOKSILENT KILLA JOINT2021/10/31
口喧嘩祭 Special × KOK2021晋平太2021/7/31
口喧嘩祭 大阪編KBD2022/4/30
口喧嘩祭 Special at Zepp NagoyaRAWAXXX2022/6/11
口喧嘩祭 Special裂固2022/10/30
口喧嘩祭 SpecialSKRYU2023/1/5
口喧嘩祭 40ENTRY MC BATTLEK’iLL2023/5/28
口喧嘩祭 SpecialMOL532023/9/10
口喧嘩祭 Special 名古屋
– BATTLE SUMMIT Zepp Tour
句潤2023/11/26
口喧嘩祭2024CIMA2024/6/9
口喧嘩祭 – 十五周年感謝祭 –MOL532024/7/6
口喧嘩祭の歴代優勝者

口喧嘩祭を含めたすべての大会やイベントの結果は以下でまとめました。

まとめ:即興のバトル好きにおすすめ

口喧嘩祭は対戦カードやトーナメント表を事前に決めず、くじ引きで直前に決めるという点が大きな魅力です。出場MCはネタや仕込みを事前に準備しておくことが難しく、高い即興性やフリースタイル力が求められます。

口喧嘩祭は、仕込みやサンプリングで場を盛り上げるバトルよりも、その場の即興やフリースタイルでのバトルが好きな人におすすめのイベントです。

 

最近では他のMCバトルとのコラボ開催も増えており、常に成長を続けているMCバトルなので、今後どのような大会が開催されるのか非常に楽しみです。HIKIGANE SOUNDもぜひチェックしてください。

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この記事を書いた人

大阪出身のブロガー。小学生の頃にレゲエにハマり、レゲエの音楽を20年以上聴いています。レゲエDeeJayがMCバトルに出場したのをきっかけに、ヒップホップも聴くようになりました。
ヒップホップやレゲエの音楽・文化をもっと多くの人に知ってもらいたいという思いから、ヒップホップやレゲエに関する情報を発信しています。

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