RAYは、圧倒的な歌唱力を誇るレゲエシンガーです。現場での盛り上げスキルも非常に高く、日本のレゲエシーンを代表する存在の1人です。
今回は、RAYのプロフィールや経歴を深堀りし、交友関係やおすすめの音源についても紹介します。MCバトルについても解説しますので、RAYに興味がある人はぜひ最後までチェックしてください。
RAYとは
RAY(レイ)は大阪府堺市出身のレゲエシンガーです。以前まではツイストパーマの髪型が特徴的でしたが、最近ではパーマのツーブロックのような髪型でオールバック風にしています。
圧倒的な歌唱力と声質の良さで観客を魅了し、ラバダブではどんなリディムにも即座に対応します。バックDJやバンドを操るスキルも高く、高度な音乗りとフロウ、ライブパフォーマンスで現場をボスらせます。ギターやハーモニカの演奏もでき、自身の曲を弾き語りで歌うこともあります。
代表曲の「やってもないのに」はYoutubeでも800万回再生を超え、最近リリースした「脳内麻薬」もすでに100万回再生超えの人気です。
RAYのプロフィール
アーティスト名義 | RAY(レイ) |
本名 | 本名:野田 嶺(ノダ レイ) |
生年月日 | 1987年3月30日 |
出身 | 大阪府堺市 |
兄弟 | 兄 |
最終学歴 | 高校卒業 |
RAYの本名・名前の由来
RAYの本名は、野田 嶺(ノダ レイ)です。
アーティスト名もRAY(レイ)なので、本名をそのままアルファベット表記にして使用しているようです。
RAYの歌唱スタイル
RAYはなんといっても圧倒的な歌唱力と声の良さが魅力的な歌唱スタイルです。他のレゲエDeeJayやラッパーとも明らかに声質が異なり、滑舌や声の通りの良さが際立ちます。
ギターでの弾き語りやハーモニカの演奏も得意としており、幅広い歌唱スタイルができます。ラバダブの対応力やライブパフォーマンスも優れており、持ち前のフロウで現場を盛り上げます。
RAYの性格
めーーーちゃくちゃ笑った
— RAY_Singer (@RAY_SINGER) January 10, 2024
関西ラガマフィン新年会🎍
先輩達元気過ぎ😂
photo by @EasySqueeze1986 #SINGER_RAY #REGGAE#レゲエ #LEFLAH pic.twitter.com/iOY9srYflP
RAYはとても人柄が良く、笑顔であることが多いです。ファンの人にもフレンドリーに対応しており、どんな人にも好かれる性格です。大阪人ということでノリが良く、先輩からイジられたり、無茶ぶりをされたりすることも多いです。
ちなみに学生の頃からギャンブルが好きだったとのことで、パチンコやスロットにハマりそこそこ稼いでいたとのことです。曲を書いたほうが稼げるということから、今はもう辞めたそうです。
RAYの家庭環境
RAYはまじめな両親のもとで育ったとのことで、母親は塾の講師、父親はバンドをしていました。
父親は「レイニーブルー」というバンドを組み、2〜300人規模のライブを主催するほど人気だったそうです。メジャーでも1曲出しているとのこと。
兄もインディーズバンドをやっており、自宅にウッドベースや三味線など、いろんな楽器があったそうです。RAYはギターの弾き方やコードの読み方を父親から教わり、中学生の頃にギターを弾いて遊んでいるうちに、音楽にのめり込んでいきました。
RAYの交友関係
RAYはさまざまなレゲエDeeJayと交友関係があります。
同年代では、寿君やCHEHON、APOLLO、KYO虎、HISATOMI、TAK-Z、NATURAL WEAPON、RAM HEADなどと共演することも多く、プライベートでも仲が良いです。少し年上のBESやKENTY GROSS、EXPRESS、HAN-KUNとも仲が良く、レゲエサウンドのRED SPIDERのジュニアさんにも気に入られているようです。
1番最初にRAYを気にかけてくれたのはTAK-Zで、いろんなところに連れて行ってもらったり、ステージに導いてくれたりしたそうで、憧れのDeeJayはBESとのことです。
ヒップホップのラッパーとも仲が良い
RAYはレゲエDeeJayだけでなく、ヒップホップのラッパーとも交友があります。
ラッパーのSHINGO★西成とはコンビ曲「Give thanks for My life」をリリースしたり、MCバトルでベストバウトを繰り出した対戦相手のラッパーFuma no KTRともコンビ曲を作ったりしています。
最近ではヒップホップのMCバトルにも出るようになっているので、ラッパーとの交流も増えることでコンビ曲が作られるのはおもしろいですね。
RAYが偉大だと思うレゲエシンガー
RAYが偉大だと思うジャマイカのレゲエDeeJay・シンガーは以下の3人です。
- Damian Marley(ダミアン・マーリー)
- Beres Hammond(ベレス・ハモンド)
- Mavado(モバド)
ダミアン・マーリー(ボブ・マーリーの息子)とベレス・ハモンド、モバドの3人は、メロディアスなフロウであることから、RAYがレゲエのフロウで参考にさせてもらってるとのこと。
RAYのファッション
RAYは周りよりも比較的身長が高くスタイルも良いので、どんなファッションもかっこよく着こなします。基本的にトップスは柄シャツやTシャツ、ジャケット、パーカーなど幅広く着用しています。
パンツはジーパンを履いていることが多い印象で、腰からタオルをぶら下げていることも多いです。
「LEFLAH(レフラー)」というブランドを愛用しており、ライブやイベントではほとんどLEFLAHのブランドを着用しています。
関連:レゲエDeeJayがよく着ている服のブランド・ファッションを紹介
RAYの経歴
RAYの経歴をざっくりと年代別にまとめると以下のとおりです。
年代 | 主なできごと |
---|---|
1987年3月 | 大阪府堺市で生まれる |
2009年 | レゲエシンガーになる |
2011年 | ジャマイカでレゲエの文化に触れる |
2014年7月 | 1stアルバム『ポガティブ』をリリース |
2015年3月 | 初のワンマン『ポガティブリリースツアーFINAL』を開催 |
2017年9月 | 2ndアルバム『レイジング』をリリース |
2018年3月 | 全国ツアー『レイシング Release Party』を開催 |
2020年8月 | 3rdアルバム『オーバーレイ』をリリース |
2021年11月 | 『渋谷レゲエ祭vs真ADRENALINE』にてMCバトルに初参戦 |
2024年7月 | MCバトル『真ADRENALINE』にて優勝 |
2024年10月 | ワンマンツアー『MANIFEST東名阪TOUR』を開催 |
大阪府堺市で誕生〜少年時代
RAYは1987年に大阪府堺市西区にて生まれます。
堺市は大阪府で人口・面積が2番目に多い政令指定都市です。世界最大の古墳があり産業が盛んな、歴史、文化、自然、美食が融合した都市です。
RAYは父親と兄がバンドをしていたこともあり、昔から音楽は好きだったとのこと。特に「19(ジューク)」というアーティストの音楽をよく聴いていたそうです。
自宅にはギターやウッドベース、三味線などのいろんな楽器が置いてあり、RAYも中学生の頃に父親からギターを教えてもらい、音楽にのめり込んでいきました。
シンガーソングライターとして活動
ギターの演奏と歌が上手いということもあり、学生時代はシンガーソングライターとして路上ライブをしていました。この時はまだレゲエには特に興味はなく、ジャンルに関係なく音楽が好きだったそうです。
無名だったが、路上ライブをするとそこそこ人が集まっていたそうです。
レゲエに出会う
シンガーソングライターとして路上ライブをしながら過ごすRAYでしたが、小学生の時に引っ越していった仲の良かった幼馴染と久しぶりに会います。
その友達がレゲエのサウンドマン(セレクター)になっており、自宅にレコード機材や録音機材など一式が揃っていたとのこと。ダブも録れるとのことで、RAYも趣味程度でダブを撮ってもらったところ、歌がめっちゃうまいと褒められ、曲を書き始めます。
幼馴染のサウンドマンが主催するイベントにも呼ばれ、レゲエの文化に触れているうちにレゲエの魅力にハマり、レゲエシンガーに転身します。その後はジャマイカにわたり、本場の音楽を体験したことをきっかけに本格的に楽曲制作やラバダブに挑戦していきます。
レゲエシンガーとして活躍
レゲエのライブに呼ばれたり、ラバダブに参加したりするうちに、持ち前の歌唱力と歌声からRAYの知名度・人気が上がっていきます。楽曲制作にも力を入れ、2014年7月には1stアルバム『ポガティブ』をリリース。アルバムのリリースツアーとして初のワンマン『ポガティブリリースツアーFINAL』を開催し、大成功に収めます。
その後もコンスタントにライブやイベントに呼ばれながら楽曲をリリースします。
MCバトルに参戦
RAYは2021年に初めて開催された『渋谷レゲエ祭vs真ADRENALINE』というMCバトルの大会に初参戦します。
ディスり合いの多いMCバトルには向かないと思われていたRAYでしたが、持ち前の声質の良さとライブパフォーマンス力によって、準決勝(3回戦)まで勝ち上がりました。準決勝では同じレゲエのアーティスト(DeeJay)である寿君と戦い、延長の末惜しくも敗れました。
ヒップホップのMCバトル界では無名のRAYでしたが、1回戦のがーどまん戦でのバンド操作や、2回戦のMAKA戦でのバースがバズり、大きく爪痕を残しました。
その後も「凱旋MC Battle」や「戦国MC BATTLE」などの主要大会にも頻繁にブッキングされるようになり、活躍しています。
MCバトルで優勝
RAYは2024年7月に開催されたMCバトル『真ADRENALINE 炎夏闘乱』でなんと優勝しました。
バンドを上手く操りながら、1回戦では龍鬼、2回戦ではふぁんくという強敵を倒し、3回戦(準決勝)ではこれまで2回負けていたミメイにリベンジを果たします。
決勝では何度も優勝経験のある強敵のDOTAMAで、これまで1勝1敗の3戦目。この大会の決勝は3本先取で勝利となりますが、3本目が延長になったため、4本目で決着がつきました。
ヒップホップのMCバトルのため仕方がないですが、判定はDOTAMAにバイアスがかかり圧倒的に不利な状況でした。しかし即興での対話や自身のサンプリングを使い、見事優勝を勝ち取りました。
RAYのバトルスタイル
RAYは相手をディスったり、バチバチに攻撃したりするのはあまり好きじゃないとのことで、セッションのようなどちらが盛り上げられるかという戦いが多いです。ただし最近ではバトルの土俵に乗っているからには、攻撃することも意識しているそうです。
RAYのMCバトルでのスタイルは、自身の曲のサンプリングを相手用に変えて歌ったり、仕込み(ネタ・弾)のバースを使ったりして戦うこともありますが、即興での対話も多いです。
なんといっても歌唱力や声量、声の通り、声質がズバ抜けているので、RAYがバースを歌うだけで観客が沸き上がることも多いです。また、即興での対話もメロディアスに歌うこともあるため、即興もネタと勘違いされてしまうこともあります。
RAYはバンド操作が非常に上手いため、バンド操作が可能なMCバトルでは、バンド操作に注目して観るとよりバトル観戦を楽しめます。
関連:【MCバトル】バンドの操り方を解説!ワンドロップ以外の指示、合図の種類も比較
RAYのMCバトルでの戦績や予定、おすすめのバトルについては以下で詳しく解説しています。
RAYのおすすめ音源・曲
脳内麻薬
「脳内麻薬」は2023年にリリースされた曲です。
もともとはラバダブで盛り上げるために考えた16小節のバースとのことで、昔からラバダブではよく歌われていました。2021年に初めて出場したMCバトルのMAKA戦で歌った際に「めちゃくちゃ韻を踏んでいる」と話題になったので、せっかくなら音源に落とし込もうということで、サビやバースを整えて楽曲にしたとのことです。
MCバトルシーンに対しての気持ちや意気込みを2番の歌詞に落とし込み、ビートはレゲエのダンスホールにこだわったそうです。MVの後ろに映っている大きなスピーカーは「セカンドインパクト」というサウンドシステムのスピーカーです。
Manifist
2024年10月に開催するRAYのワンマン『MANIFEST東名阪TOUR』の看板曲であり、音楽で未来を切り開いていくというRAYの決意表明が込められています。
Give thanks for My life
「Give thanks for My life」は、レゲエサウンドであるRED SPIDERのジュニアさんによってプロデュースされた、ラッパーのSHINGO★西成とのコンビ曲です。
頑張っている人や挑戦している人に刺さるリリックになっており、何かの練習や勉強のモチベーションを上げたいときなどに聴くのがおすすめです。
まとめ
RAYは圧倒的な歌唱力とライブパフォーマンスを持ち合わせるレゲエシンガー。さまざまなレゲエDeeJayやヒップホップのラッパーともつながりがあり、交友関係が広いです。
最近ではMCバトルでも優勝したり、ワンマンツアーを開催したりするなど、ますます活躍の幅を広げ、躍進しています。性格もとても良く、周りからも好かれる存在なので、個人的にもかなり応援しているアーティストです。RAYのこれからの活動もとても楽しみです。
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